【特別な道具なし】いつもの食卓がナチュラルでおしゃれに!身近な『小さな植物』活用スタイリング術
食をアートとして表現する「食表現テクニックラボ」へようこそ。
いつもの食卓に少し変化を加えたい、でも特別な飾り付けのアイテムは持っていない、そんな風にお考えの方もいらっしゃるかもしれません。今回は、身近な「小さな植物」を活用して、いつもの食卓や料理写真をぐっとナチュラルでおしゃれに見せる簡単なスタイリング術をご紹介します。
大掛かりな準備や特別な道具は一切不要です。ほんの少しのグリーンをプラスするだけで、食卓に温かみや季節感、そして心地よい空気感が生まれます。料理も一段と映えるようになり、毎日の食事がさらに楽しくなるはずです。
ステップ1:食卓に合う「小さな植物」を選ぶ
食卓に飾る植物は、サイズ感が重要です。あまり大きすぎると邪魔になりますし、小さすぎると存在感が薄れてしまいます。手のひらに乗るくらいのミニ観葉植物や、食卓に置いても視界を遮らない高さのものがおすすめです。
- 初心者でも育てやすいもの: 多肉植物、アイビー、ポトス、テーブルヤシなどは比較的丈夫で管理が容易です。
- 食用にもなるハーブ: ローズマリー、タイム、ミント、バジルなどは、見た目が良いだけでなく、そのまま料理に添えたり使うこともできます。フレッシュな香りが食欲をそそります。
- 季節の切り花や枝もの: 一輪挿しに季節の花を飾るだけでも、食卓は華やぎます。野に咲く小さな草花なども素敵です。
ポイント: 購入する際は、健康そうなものを選びましょう。土が湿っているか、葉にツヤがあるかなどを確認します。
ステップ2:植物を食卓に飾るための「器」を準備する
植物そのものだけでなく、それを入れる「器」も食卓の雰囲気を左右します。特別な鉢カバーを用意する必要はありません。身近にあるものを工夫して活用しましょう。
- お気に入りのマグカップや湯呑み: 普段使いのマグカップや湯呑みに、購入した植物の鉢ごと入れるだけで、おしゃれな鉢カバーになります。
- ガラスの空き瓶やジャムの容器: 一輪挿しに最適です。透明なガラスは涼やかで、食卓に軽やかさを与えます。
- 小さなボウルや器: 多肉植物などをいくつかまとめて植え替えたり、苔玉を置いたりするのに使えます。
- 陶器や木製の器: ナチュラルで温かみのある雰囲気にしたい場合に適しています。
ポイント: 植物の色や形に合わせて器を選ぶと、より一体感が出ます。シンプルで無地の器はどんな植物にも合わせやすく、汎用性が高いです。
ステップ3:食卓での「配置」テクニック
植物をどこに、どのように置くかで、食卓全体の印象は大きく変わります。いくつかの簡単な配置テクニックをご紹介します。
- センターピースとして: 食卓の中央に一つ、存在感のある鉢植えや、いくつかの植物をまとめて配置します。食卓の主役となり、視線を集めます。
- 料理の近くに添える: メインディッシュやデザートの近くに小さな植物を置くことで、料理の彩りが引き立ち、より生き生きとした印象になります。
- 複数の小さな植物を「散らす」: 一つの大きな植物ではなく、いくつか種類の違う小さな植物を食卓のあちこちに散らして置きます。リズミカルで動きのある空間を演出できます。
- 高低差をつける: 本や小さな箱などを利用して、植物を置く位置に高低差をつけます。立体感が生まれ、単調になりがちなテーブル面に変化が生まれます。
- ランチョンマットや布の上に置く: 植物の下に布やマットを敷くことで、単体で置くよりも落ち着きやまとまりが出ます。
ポイント: 食事の邪魔にならない高さとサイズ感であることを常に意識しましょう。また、植物の種類や器の色、食卓の雰囲気(洋風か和風か、カジュアルかフォーマルか)に合わせて植物を選ぶと、より自然に馴染みます。
ステップ4:料理写真で「植物」を効果的に写し込む
食卓をスタイリングしたら、ぜひ写真に収めてみましょう。植物は料理写真に「生活感」と「ナチュラルさ」をプラスする重要な要素になります。
- 背景に写し込む: 料理の後ろや横に植物を配置し、背景の一部として写し込みます。写真に奥行きが生まれ、グッと魅力的な雰囲気になります。
- 「前ボケ」として活用する: カメラやスマホの手前に植物の葉などを配置し、ピントを料理に合わせることで、手前の植物がボケて写ります。幻想的でアートのような写真になります。
- 料理の「添え物」として: 食用ハーブなどは、ちぎって料理の上に散らしたり、お皿の隅に添えたりするだけで、彩り豊かになり、新鮮な印象を与えます。
- 器ごと「主役」の一つに: 植物の鉢や器もおしゃれなものであれば、料理の器と組み合わせて写すことで、よりスタイリッシュな一枚になります。
ポイント: 自然光の下で撮影すると、植物の緑がより美しく写ります。また、植物に水滴をつけると、みずみずしさが表現できます。
まとめ
いつもの食卓に小さな植物を一つ二つプラスするだけで、殺風景だった空間が生き生きとし、料理もより美味しそうに見えるようになります。特別な道具や難しい技術は必要ありません。お気に入りの小さな鉢植えを見つけたり、庭やベランダのハーブを少し摘んできたりするだけで、すぐに始めることができます。
今回ご紹介したテクニックを参考に、ぜひ身近なグリーンで食卓を彩り、毎日の食事や料理写真をワンランクアップさせてみてください。自然の持つ癒やしの力と、食を表現する楽しさを同時に感じられるはずです。